tmknym

雑記物(主に映画とかドラマの感想と紹介)

【Netflixオリジナル映画・ネタバレ無し】「The Fundamentals of Caring / 思いやりのススメ」のススメ

Netflixドラマは面白いのがある印象だけど、映画(ドキュメンタリー)は駄作率が高い気がします。
そんな中で、個人的に面白かったオリジナル映画、「思いやりのススメ」を勧めます。ただ、世間的にはそこまで評価は高くないので、個人的には必見ですがそうでもないのかもしれません。ジャンルはコメディー寄りの感動系ドラマ、ロードムービーと行ったところです。ただ、悪態や下品な言葉は多いです。

www.netflix.com

あらすじ

とある事故により、作家を諦めたベンが介護士として再スタートを切り、筋ジストロフィーという筋力が徐々に弱くなっていくという難病を持つ少年とレバー君の担当となる。トレバーは悪態を付きまくる嫌な奴だが、ベンは事故の影響もありトレバーに真摯に対応して次第に心を通わせていく。そんな中、家に閉じこもりがちだったトレバーに対し、ベンが旅に出ようと持ちかける。そう、トレバーが一度、行ってみたいと言った「世界一深い穴」へ!果たしてトレバーとベンは「世界一深い穴」へ行く事が出来るのか。。。

感想

内容はとてもベタ。誰とも心を開かない嫌な奴であるトレバーと夢を諦めた男ベンの成長物語。二人がどうでも良い場所「世界一深い穴」を目指すというどこかで聞いたような設定。ぶっちゃけ登場人物が若いだけで「最強の二人」と被る内容。使い古された脚本ではあるけど、そこをあえて凝った脚本にはせずに自然な感じ演出しているのがとても好感。また、トレバーとベンの掛け合いは結構笑えるし、いろんな困難を受けて次第に二人の息があっていくのは見ていて気持ちいい。特にクライマックスでとったあの行為はそこまで積み上げて来たものを現していて最高だったと思う。結構、下品な言葉や話題も多いが見終わった後もすっきりする気分になれる、というか、最近の映画やドラマは凝った展開や視聴者を裏切る展開を売りにしている物が多いから、久しぶりにこういう作品を見ると心が洗われる気分になるんじゃないかなと思う。ヘビーな内容の映画が見続けてる人は、久しぶりにこういうスッキリした映画を見て見るのもいいのではないでしょうか。

アメリカを荒らす者たちシーズン2感想(ネタバレ注意)

www.netflix.com

前回はち○こだったが、今回はう○こである。
シーズン1に引き続きシーズン2もメッチャ面白くてオススメだが、食事中は絶対見ちゃいけない。始まり方が、前シーズンの動画の質が高校生が作ったとは思えない出来だ!というツッコミに対し、Youtubeで公開して人気が出てNetflixに編集してもらったと回答をする通な始まり方である。

前回シーズン1ではディランが犯人として訴えられて、一貫してディランが無罪を訴える構成であったが、今回はケヴィンが罪を自白して、それが自白の強要であったと訴える形になる。 この辺は「殺人者への道」のエイブリーとその甥ブレンダンを連想させらてた。 補足:「殺人者への道」ではエイブリーは一貫して無罪・冤罪を主張しており、ブレンダンは警察に自白を強要された。 間違った自白をした時に、警察に「いや、そうじゃないだろ。こうしたんだろう?」とか、絵を無理やり書かされるシーンは本当に「殺人者への道」のブレンダンを見ているようでマジで気分が悪くなる。 アメリカを荒らす者たちはフィクションだが「殺人者への道」は現実。 実際に第1話の警察によるケヴィンに対する自白の強要が起きていると思うと笑えない。
犯行方法を自白するシーンでケヴィンがう○こランチャーや人形に直接おしりを付けてう○こをしようとしたのはめっちゃ笑ったけど。 フルーツニンジャも絶対真似するやつが出てきそう。

途中からはスクールカーストSNSの闇というこれまたティーンエイジャーにとっては定番の問題に切り込んでいく。バスケ部が特権を振りかざしやりたい放題やっていてるし、SNSに目を向ければ、インスタコケにされた女子等、あまりにシリアスな展開で「あれ、これは13の理由のか?」と思うぐらいのシリアスというか笑えない。 それでも、みんな真顔で「う○こ!う○こ!」って言いまくっているんだけどね。

あとカトリック系の学校という事でKeeperも連想して何か展開があるのかと期待したけど、カトリックネタは多少は出てくるが、あんまり重要ではなく残念だった。次に期待?

そして、前回とまったく違う所は今回は犯人が確定するという所。 シーズン1では犯人が誰か絶対に確定出来ないような作りになっている。そこが、ハノーバー高校落書き事件の良い所でもあると思っている。 ただ、その真似るとシーズン1と同じ展開になってしまうので 、シーズン2では犯人が確定するという展開にしたのは正解だと思う。しかし、すっきりした終わり方なのかと言えば、そうでもない。ケヴィンは結局、犯人に共感して犯罪を起こしている。救おうとしていた撮影者二人や女の子はとっても気の毒である。また、最初に告発した親友の少年も嘘だと言う方向に傾いていた気の毒だったが、ブランアウトの件は正しかった。完全に黒な人間はおらず、皆それぞれ闇を抱えておりグレーな人間、これはシーズン1と変わらず上手い具合に出来ていると思う。

シーズン1に続きシーズン2もすごく良い出来なのでオススメです。
ついでに、「殺人者への道」や「13の理由」も見ていおくと面白いかもです。

ここは天国?地獄?グッドプレイス シーズン1 感想(ネタバレ注意)

f:id:aknow2:20180919200101j:plain

シットコム系コメディドラマ「グッドプレイス」シーズン1の感想です。

主演は「アナと雪の女王」のアナ役で有名なクリスティン・ベル。また、エミーやゴールデングローブを受賞歴のあるコメディ役者テッド・ダンソンも出演しています。 特にテッド・ダンソンは生き生きと演劇をしていてエミー賞にノミネートされたのも納得だと思います。

あらすじ

買い物カートに轢かれて死亡した主人公エレノア。

目が覚めるとそこは生前に善行を貯めた人だけが来られる「いいところ(グッドプレイス)」だった。

でも、彼女は生前に悪行を重ねに重ねており本来は「悪い所」へ行くべき人間だったのだが、、、

レビュー

まず、最初に目に付いたのがとってもカラフルな世界感。

 緑の背景の白文字のシンプルで印象的なロゴで始まり、カラフルで奇妙な建物や食物がたくさん登場します。まるでティム・バートンのような世界感で、死後の世界という何か恐ろしいものが安っぽく滑稽に感じられました。

そして、1話20〜25分×13話しかないのに内容が濃い!毎回毎回、斜め上を行く展開で面白い。特に好きだったシーンは悪人判定の質問。

「重罪をおかしているか」

「カーナンバーにお○○いで登録してないか」

バチェラーに出演、もしくはSNSで議論したことがあるか

レッチリのライブのチケットを買ったことがあるか

レッチリのくだりで思わず吹いてしまった。日本だとテラスハウスやあいのりに熱く語る人々といった感じだろうか(バチェラージャパンもあるけどね。)。もちろん、ジャニュは全部YESというのはお約束。

そしてそして、もっとも秀逸なのは、実は主人公たちがいる世界は「良い所」じゃなくて、「悪い所」だったという最後のオチ。視聴者側としてもチディとタハニは善人でジャニュとエレノアは悪人と思っきり刷り込まれていたのでびっくりな展開。

たしかに思い返すと「良い所」にしては変だなと感じた場面がいくつかあった。

まず、フローズンヨーグルトしか売っていない天国なんて変。よく喋るタハニと無口なジャニュ(本物だったとしても)がソウルメイトだと言うのも今考えるとめっちゃおかしい。チディとタハニの回想シーンなんて、チディは優柔不断で学校の休み時間を潰すし、タハニは妹嫌いで自己中だし、コイツら善人じゃないじゃん!と思った。

というか、こんなオチじゃなかったらレビューでこいつら全員悪人じゃん!って書こうと思ってたよ。そしたら、見事に騙された!思わずナルホドーそういう事か!と思った。素晴らしい!

シーズン1でここまでぶっちゃけられたので、この後どう続けて行くのかが気になる。(感覚的には昔懐かしのLOSTだとシーズン6ぐらいまでの内容をシーズン1で一気にやった感じ)

今から見るシーズン2も楽しみです。