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雑記物(主に映画とかドラマの感想と紹介)

アメリカを荒らす者たちシーズン2感想(ネタバレ注意)

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前回はち○こだったが、今回はう○こである。
シーズン1に引き続きシーズン2もメッチャ面白くてオススメだが、食事中は絶対見ちゃいけない。始まり方が、前シーズンの動画の質が高校生が作ったとは思えない出来だ!というツッコミに対し、Youtubeで公開して人気が出てNetflixに編集してもらったと回答をする通な始まり方である。

前回シーズン1ではディランが犯人として訴えられて、一貫してディランが無罪を訴える構成であったが、今回はケヴィンが罪を自白して、それが自白の強要であったと訴える形になる。 この辺は「殺人者への道」のエイブリーとその甥ブレンダンを連想させらてた。 補足:「殺人者への道」ではエイブリーは一貫して無罪・冤罪を主張しており、ブレンダンは警察に自白を強要された。 間違った自白をした時に、警察に「いや、そうじゃないだろ。こうしたんだろう?」とか、絵を無理やり書かされるシーンは本当に「殺人者への道」のブレンダンを見ているようでマジで気分が悪くなる。 アメリカを荒らす者たちはフィクションだが「殺人者への道」は現実。 実際に第1話の警察によるケヴィンに対する自白の強要が起きていると思うと笑えない。
犯行方法を自白するシーンでケヴィンがう○こランチャーや人形に直接おしりを付けてう○こをしようとしたのはめっちゃ笑ったけど。 フルーツニンジャも絶対真似するやつが出てきそう。

途中からはスクールカーストSNSの闇というこれまたティーンエイジャーにとっては定番の問題に切り込んでいく。バスケ部が特権を振りかざしやりたい放題やっていてるし、SNSに目を向ければ、インスタコケにされた女子等、あまりにシリアスな展開で「あれ、これは13の理由のか?」と思うぐらいのシリアスというか笑えない。 それでも、みんな真顔で「う○こ!う○こ!」って言いまくっているんだけどね。

あとカトリック系の学校という事でKeeperも連想して何か展開があるのかと期待したけど、カトリックネタは多少は出てくるが、あんまり重要ではなく残念だった。次に期待?

そして、前回とまったく違う所は今回は犯人が確定するという所。 シーズン1では犯人が誰か絶対に確定出来ないような作りになっている。そこが、ハノーバー高校落書き事件の良い所でもあると思っている。 ただ、その真似るとシーズン1と同じ展開になってしまうので 、シーズン2では犯人が確定するという展開にしたのは正解だと思う。しかし、すっきりした終わり方なのかと言えば、そうでもない。ケヴィンは結局、犯人に共感して犯罪を起こしている。救おうとしていた撮影者二人や女の子はとっても気の毒である。また、最初に告発した親友の少年も嘘だと言う方向に傾いていた気の毒だったが、ブランアウトの件は正しかった。完全に黒な人間はおらず、皆それぞれ闇を抱えておりグレーな人間、これはシーズン1と変わらず上手い具合に出来ていると思う。

シーズン1に続きシーズン2もすごく良い出来なのでオススメです。
ついでに、「殺人者への道」や「13の理由」も見ていおくと面白いかもです。